むかし地震

天災は忘れた頃にやって来ると申します。 忘れないように歴史資料に残っている昭和時代以前に起きた地震情報を配信します。あわせて天気記録、各地の満潮、二十四節気に関わる雑記も。

安政の東海地震

12月23日は、今から165年前の1854(安政1)年に、安政東海地震が起こった日です。
関東から東海道(特に沼津から伊勢湾にかけて)、関西地域で大きな被害がありました。
房総半島から四国の土佐(現在の高知県)にかけて太平洋沿岸を津浪が襲いました。
この地震以降、現在まで東海地震が発生していません。
静岡県沖太平洋海底にひずみが蓄積していると予想され、それが東海地震切迫説の根拠となっています。

 

推定震源 北緯34.0度、東経137.8度(駿河湾
推定マグニチュード 8.4

 

死者 3,000人(推定)
家屋全壊 30.000棟(推定)

 

この地震の翌日に「安政の南海地震」が発生し、東海道から関西、四国九州地域におおきな被害がありました。

 

「天災は忘れた頃にやって来る」
 歴史の事実を忘れないように水害を忘れず減災しましょう。

 

*この地震と被害の記録は、国立天文台『理科年表』平成20(2008)年版(丸善株式会社出版事業部)721ページから引用編集しました。