むかし地震

天災は忘れた頃にやって来ると申します。 忘れないように歴史資料に残っている昭和時代以前に起きた地震情報を配信します。あわせて天気記録、各地の満潮、二十四節気に関わる雑記も。

1498(明応7年6月11日)9月20日 東海道沿岸

9月20日は、今から521年前の1498(明応7年6月11日)年に南海トラフ型と推定される巨大地震がおきた日です。
和歌山から千葉にかけて太平洋海岸を大津波が襲い巨大な被害を発生させました。

 推定マグニチュード 8.3
 震源 北緯34.0度、東経138.0度

死者数(伊勢志摩両国で) 約10,000人
死者数(駿河国志太郡で) 約26,000人
負傷者 不明だがおそらく非常に多数
流出家屋 (伊勢国大湊で) 約1,000戸
 記録にない被害が多数あったものと思われます

この地震そのものによる被害は少なかったようです。紀伊和歌山県)から房総半島(千葉県)にかけてを襲った大津浪が巨大な被害を起こしました。

「天災は忘れた頃にやって来る」
 地震を忘れず減災しましょう。


*この地震と被害の記録は、国立天文台『理科年表』平成20(2008)年版(丸善株式会社出版事業部)708ページから引用編集しました。