むかし地震

天災は忘れた頃にやって来ると申します。 忘れないように歴史資料に残っている昭和時代以前に起きた地震情報を配信します。あわせて天気記録、各地の満潮、二十四節気に関わる雑記も。

887(仁和3)年 南海トラフ

Past earthquake record Vol.28(むかしの地震

 

8月26日は、今から932年前の887(仁和3)年に西日本を中心に巨きな地震がおきた日です。


南海トラフ巨大地震と想定されます。


五畿(関西)、七道(西日本を中心にほととんど日本全国)が大きな被害を受けました。

 推定マグニチュード 8.0~8.5
 震源 北緯33.0度、東経135.0度

 

死者数 不明だが圧死者多数(平安京圧死多数の記録あり)
全半壊家屋 不明だがおそらくかなり多数(同上)

 

津波が発生しました。

摂津国(今の大阪)が津波による大被害を受けました。
記録にないものの西日本の海岸線の大部分が津波の被害を受けたと想像されます。


「天災は忘れた頃にやって来る」
 地震を忘れず減災しましょう。


*この地震と被害の記録は、国立天文台『理科年表』平成20(2008)年版(丸善株式会社出版事業部)706ページから引用編集しました。