むかし地震

天災は忘れた頃にやって来ると申します。 忘れないように歴史資料に残っている昭和時代以前に起きた地震情報を配信します。あわせて天気記録、各地の満潮、二十四節気に関わる雑記も。

1649(慶安2)年7月30日 江戸

7月30日は、今から370年前の1649(慶安2)年に関東地方を中心に巨きな地震がおきた日です。 慶安の大地震とも、下野・武蔵の地震とも言います。

下野(しもつけ)は栃木の、武蔵(むさし)は埼玉・東京・神奈川東部地域の旧称です。

 

 マグニチュード 7.0

 震源 北緯35.8度、東経139.5度(関東平野

 死者数 不明だが圧死者多数 全半壊家屋 不明だがおそらくかなり多数

 江戸城東照宮(江戸と日光両方が被災)破損

 

この7月30日の地震のあと余震が一日に40〜50回ありました。 さらに、約一ヶ月後の同年9月1日、ほぼ同じ場所を震源として M6.4 の地震発生。大きな被害がありました。 次の年の4月21日にも M6 規模の余震が発生しました。

 

「天災は忘れた頃にやって来る」

 地震を忘れず減災しましょう。

 

1649(慶安2)年は、3月17日にも安芸(広島県)と伊予(愛媛県)地方でマグネチュード7の大地震が発生しています。

 

*この地震と被害の記録は、国立天文台『理科年表』平成20(2008)年版(丸善株式会社出版事業部)711ページから引用編集しました。

 

慶安の地震についてウイキペディアにこんな記事があります。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E9%96%A2%E6%9D%B1%E5%9C%B0%E9%9C%87%E6%B4%BB%E5%8B%95%E6%9C%9F%E8%AA%AC

 

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