むかし地震

天災は忘れた頃にやって来ると申します。 忘れないように歴史資料に残っている昭和時代以前に起きた地震情報を配信します。あわせて天気記録、各地の満潮、二十四節気に関わる雑記も。

象潟地震 1804年7月10日

むかし地震 7月10日は、今から215年前の1804(文化1)年に「象潟地震がおきた日です。

 マグニチュード 7.0

 震源 北緯39度 東経140度(東北地方西岸、秋田県山形県付近)

 

羽前・羽後(現在の山形秋田両県)におおきな被害がありました。

この付近で同年5月ころから鳴動(前震?)がありました。

亡くなった方 300人以上 家屋全半壊 5000軒以上

 

秋田県にかほ市象潟を通過するJR羽越線の電車の窓から、田んぼの中にあちこち小山がにょきっと生えているような地形が見えます。 奇観ですが、象潟地震の以前は、そこはみずうみと小島でした。ちょうど宮城県松島のような地形だったようです。それは地震以前の様子を記した本(松尾芭蕉の「奥の細道」など)でわかります。

この地震によって、その象潟湖が隆起して地面になりました。小島は今では田園の中の小さな山々となっています。 象潟湖も2500年位前におきた鳥海山の爆発的噴火によってできたようです。

 

wilipedia 「象潟地震」記事リンク https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%A1%E6%BD%9F%E5%9C%B0%E9%9C%87

 

「天災は忘れた頃にやって来る」

 地震を忘れず減災しましょう。

 

*この地震と被害の記録は、国立天文台『理科年表』平成20(2008)年版(丸善株式会社出版事業部)718ページから引用編集しました。 IMG_1699.jpg